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HSPさんは物事をどうしても深く考えてしまいがちですよね。それは言葉の端々やその人の表情、目に映るありとあらゆるものから発せられる暗号のようなシグナルのようなもの。
勝手にそれを脳は解析して関連付けて、こういう場合はこういうことだとファイリングされて、すぐに何かにピンとくるそんな毎日ですよね。疲れますね。
なんとなくわかってしまうからこそ抱える不安感があります。
しかしいつまでも持っておかない方がいい、手放すことで生きやすくなる、楽に生きることのできるそんなものがあります。
もっと楽に生きたいなと思ったら…
思考をすぐに変えることは難しいですが、一つずつ手放してみてください。
私の場合そんなところがあります。些細なことが気になる性格で分析能力が高いので、自分の失敗についても深く考察しすぎて記憶にべったりとはびこってしまっています。
30年前とは言わなくてもそんなことはないですか?
どうして失敗したんだろうか、その時の同僚の態度や顔色、自分の立ち居振る舞いはどうだったろうか、失敗に関するありとあらゆる情報が脳内を駆け巡って同時に自分を責めて辛いですよね。
それが過去のものになったとしても、今、まるで起きたことのように思い出して傷ついていませんか?
過去の過ちや失敗は消すことはできませんが、過ぎてしまったことであって、思い出して苦しむことは今は生きることにはなりません。
今だけを生きる。このことに重きを置いた方がいいです。
非HSPさんは案外と今しか生きていなかったりします。
そんなことあった?というくらいケロッと忘れて今の課題に取り組んでいます。辻褄が少々合わなくてもお構いなしというくらいです。
その時に反省もした。仕事のミスなら始末書の一つも書いたかもしれません。辛い思いは十分しました。
後は手放して今の楽しいことやしなければならないことに目を向けなおしましょう。
それでいいのです。
HSPさんはとにかく分析、分析の毎日です。
そうすると人の態度をなんでもかんでも自分の考えうる範囲内で理由づけしたくなるのがHSPさんの悪い癖です。
その中でも自分に関連付けてやってしまうのが”自分が悪いんじゃないか?病”です。
不機嫌な人を見るとまず辛いですよね。
共感しまくりですね。
遠目に眺めてるうちはあんな理由こんな理由を思い浮かべて分析しますが、自分がその態度を食らったとたんにあれ?原因は私かな?となってしまいます。
おそらくその人は誰に対しても大体同じような態度をとるでしょう。
あなたのせいではないのです。
自分が悪くないのに嫌な態度をとられるわけですからイライラもします。
でも私が悪いのかな?と不安になっていたりもします。
情緒がおちつかなくなります。
機嫌の悪い人を見ると共感してしまって自分もイライラしますよね。そして何だかその人を救いたくなりませんか?
きっと自分が救われたいからでしょうね。
しかし、そんな状態の他人の機嫌を伺って、ましてやそれを救うなんて疲れますし機嫌を直そうなんて無理な話なのです。
あなたは何もしなくていいのです。
拗ねたり、わがままになっていたり、向こうの都合でそうなっているだけなのです。
自分が悪いのかな?は手放していいのです。
人と比べてばかりいませんか?
私は常に比べてしまいます。容姿や性格、物質的には持ち物、着ているもの、家、車、果てはパートナーや仕事、何もかもです。
あまりいい状態ではないですね。
思い返すと自分が何かに没頭して一生懸命で、それが叶っていて、やれている、成長できている時にはあまり気にならなかった事柄が、ある時期の挫折によって気になりだしたなと感じます。
深く物事を考える癖のあるHSPさんは特に人の内面も外見もよく観察しているので、気になりだすと余計に比べてしまって、比べると自分が劣っていることに気が付いて憂鬱になって苦しむということを繰り返しがちです。
HSPさんは職場で気を使いすぎて疲れ果ててしまって仕事を転々としがちなので、経済的な面で劣等感を抱きがちな面もあるのではないかと思います。
その場合良い職場や自分に合った仕事を見つけると落ち着くのかなとは思いますが、そもそも人と比べる癖がある人はなるべく早い段階でその癖を手放すべきです。
そうは思っても難しいですよね。
いまだに比べてしまっている自分がいますからね。
でもやはり良さそうに見えてもその人にしかわからない苦悩があって、気を張って生活しているからこそ叶うのが人がうらやむものだったりします。
人と比べるよりも、自分の成長に目を向けて生きていけたら徐々に劣等感は和らいでいくのではないかと思います。
無駄な劣等感、人と比べてしまう癖は手放しましょう。
これらの3つのことは感じなさすぎると逆に傍若無人になってしまって、信用のおけない人という印象が強くなりますよね。
なのでそこはバランスなのでしょうが、ことHSPさんはこうした3つのことを感じやすいのではないでしょうか。
敏感になりすぎて身動きが取れなくなってしまう前に徐々に手放していければ、もっと世の中を楽な気持ちで生きていけるのではないかと思います。