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今まで自分が敏感すぎる!とは思っていませんでした。これって誰もが感じることだと思って、当然のことと思っていたからです。
だから人には抱えられる悩みが私には抱えられないのは何でだろう?と思っていたんですね。
人と話をするのもはばかられるほどの敏感体質だった子供時代。
色々なことを子供なりに考えて、考えすぎて抱え込んで言葉にすることができなかったのです。
親も社交的なタイプの人間ではなかったので、見本となる人がいなかったのも大きいかもしれませんが、引っ込み思案で何にも話さないのが幼い頃の私です。
経験をそれなりに積んで大人になっていけば敏感な体質は治まるのかな?と思っていましたが、治まるどころか酷くなる一方でした。
私の場合はいい経験よりも悪い経験の方を多く積んでしまったので余計に加速したのかもしれません。
人の言うこと・やることが心に引っ掛かって仕方ない。
自分の心の安定を図るために込み合った人間関係にはあまり近づかないで過ごしてきたので、そういう場面に直面する機会が多くなった30代は特に辛かったように思います。
亀裂の入った人間関係を見つけると心がソワソワして何とかできないものかと考えてしまうし、嫌いな人でも何でも無視できない自分って変だなと思って生きてきたのです。
周りの出来事や人の感情に対して無視をできないタイプだから、余計に悩むし傷つくし、でも人が嫌いなわけではないので関わり合いもできれば持ちたいし。
そうしてほおっておけばいいものを自分のことのように考えてしまって、友人に相談をしても考えすぎ~と言われてしまう。
これHSPあるあるだと思います。
よく思い返してみれば若い頃もそんなに否定的ではない、いやむしろ有効的な輪の中にいても周りの環境とか雰囲気とかに疲れてしまって一人で昼食をとったりしていましたね。
若い頃の方が上手く人との距離感をキープできていたのかもしれません。
あの頃の自分ってわがまま気取ってたのかな?と思ったりもしたんですね。
でもHSPの話を聞いてからは、「あ~何となく感覚のシャットアウトを自然に行っていたんだな」と思い至りました。
無視ができないから自分から一人の時間を積極的に作る。
ただそうすると人との関係性が多くは築けないし、面倒なことの対処法が身に着いていかないのですよね。
それがややこしい人間関係に関わらないといけないときにマイナスに出てしまったのかなと回想します。
きっと20代前半まではいい環境にいられたから、HSPでも問題がそこまで大事にならずに済んでいたのかもしれません。
いやぁ辛かったですね。
20代前半でもなかなかハードではあったのですが、人に恵まれていたというのか、無茶苦茶なことはいっぱいありましたが何とかやってこれました。
ところが20代後半からはいい人間関係の輪の中に入るという経験が少なくなりました。
新天地を求めて転職を試みてはつまずきが多かったのもこの頃です。
そして勤める会社が変われば関わる人も変わっていきますし、組織の形態も変わります。
人の行動の変化や感情の矛盾に過敏に反応するHSPであるが故に、見過ごせばいい人間関係への不信感によるつまずきや組織の不調和に心がやられてしまった過去が私にはあるのです。
そうやって20代の後半から心をやられる出来事が頻発して、30代後半になってようやくHSPという言葉に行き当たり、本を買って読むようになりました。
それから自分の特異な体質やなぜこのような生きづらさを感じるのかを学ぶに至ったのです。
HSPを知ることで少し自分の心の中で変化が現れたように思います。
生きづらさは相変わらずここにありますが、折り合いを付けられる一つの考え方を手にいれられたようにも思います。
勝手に入って来る情報は止めようがないので疲れを溜めないためにブレイクタイムをとったり、なるべく人との関わりを少なくして過ごしたり。
対処法を知ることも大切です。
そしてあとは環境です。
HSPにとって環境はとても大切なファクターです。
特に職場環境ですね。職場環境は自分ではどうしようもないので、いい環境を求めて行動するなり、自分で出来る限り外堀を埋めてみたり整えてみたりという努力はこれからもしなければなと思っています。
人に理解してもらえない敏感体質ってちょっとしたことであれば、そんなこともあるよね~と受け流すことができるかもしれませんが深刻になると辛いですよね。
世の中の20%はHSPなんだと思うと、きっと同じように苦しんでいる人はたくさんいるのだろうと思います。
どう考えてどう生きたらいいのか、これからも悩みは尽きませんが、悪い方にばかり考えずに自分の成りたい方向に進んでいければと思います。
HSPには自分の成りたい方向に進んでいけるという能力が備わっているのだと感じているからこそ諦めたくはないのです。
私が自分の特異な体質について、HSPという概念についてを学んだ著書です。
もし、敏感すぎて生きるのがしんどいと感じているのであればぜひ読んでみてください。
たちまち何もかもが解決するというわけにはいきませんが、HSPを抱えながら生きるヒントは得られるのではないかと思います。
そして少しでも今ある悩みに対して心が軽くなればと思います。
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