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お花の贈り物は贈った相手を喜ばせるばかりでなく、その場の雰囲気を盛り上げ華やかにしてくれるとっておきのギフトです。
開店祝いに贈られる花や、退職祝いに贈られる花などがその良い例ですよね。
そんな花の贈り物ですが、贈ってみたいという気持ちがあってもいざ注文するとなるとどんなものを贈っていいのかわからなかったり、アレンジされたお花の種類の違いがよくわからなかったりするものです。
今回はアレンジメントフラワーにはどんな種類のアレンジメントがあるのかや花材について触れてみたいと思います。
器にこんもりと生けられているのはラウンド型といってフラワーアレンジメントの中でも最もポピュラーなアレンジになります。
見栄えもよく、どこに置いても楽しめるのはやはりラウンド型でしょう。
お花を贈るときにどれにするか迷ったらまずはラウンド型を贈るのが間違いなくて良いです。ドーム型と呼ばれたりもします。
より華やかで奥行き感のあるアレンジはオーバルといって、縦長の楕円形にアレンジされているものもあります。
また、個性的なアレンジとしてはパラレルと言って花を並列させるアレンジメントもあり、どんどんと奥深い物になっていきますが、一般的にはやはりラウンド型が好まれます。
ちなみに結婚式などで良く見かけるテーブル前を彩っているアレンジはホリゾンタルといいます。
平らで横長い楕円形をしたあの形です。
お呼ばれしたお家やパーティー会場に、ホリゾンタルのアレンジメントフラワーを贈ってみるのも素敵なサプライズかもしれません。
フラワーアレンジメントを楽しむ際に気にしたいのがどこから見て楽しむか、です。
ギフトアレンジとして購入する際は大抵の場合は全方向から見ても楽しめるように左右表裏、4面全てにアレンジがしてありどこにでも飾れるスタイルのアレンジメントになっています。
3面というのは後ろ側にはアレンジがされておらず壁の前に飾ることを前提に作られたアレンジメントのことです。
このタイプは飾る場所が限られてくるので、スタンド花や仏花、会場の装飾など特定のアレンジメントに使われる以外はあまり使われないスタイルになります。
女性の間で人気のあるアレンジメントがリースやスワッグです。
リースと言えば輪っかになった形のよくクリスマスに飾るあの形ですね。
フラワーアレンジメントに興味のない方でも一度は目にしていると思います。
そんなリースですが、クリスマスに飾るだけではなく四季折々好きな花をアレンジメントして壁に掛けて飾ったり、テーブルに置いて飾ったりとさまざまな楽しみ方ができるのです。
スワッグとは花束のようになったアレンジメントを逆さに吊るして飾るものです。
使われる花材は主にドライフラワー。ワイルドなものから繊細で優し気なものまで多才なアレンジがあります。
木綿や麻、木を活かした家具や部屋などにとてもマッチするのでアクセントに飾る方も多いのではないでしょうか。
リースやスワッグはセンスの良い贈り物としても喜ばれるアレンジメントです。
スタンド花とは楽屋の前や開店したお店の前などに飾られている背の高いスタンドに花をあしらって作られているアレンジメントのことです。
とても華やかですよね。
ビジネスシーンで良く使われているフラワーアレンジメントではありますが、最近ではフリーランスでお店をしたり事業をしたりする人も増えたので、スタンド花の需要も上がっているのではないでしょうか。
開店祝いのお花として有名なのが胡蝶蘭です。
植木鉢にきれいにラッピングを施しそのまま飾って楽しめるようになっています。
開店祝いの他にも誕生日祝いやお祝い事によく贈られる高価な贈り物です。
最近では小さな品種の蘭が贈られることもあります。
胡蝶蘭は大きなサイズが多いので、ちょっとした贈り物や置くスペースのことなどを考えてミニマムなサイズも人気が高いです。
感謝の気持ちを表したり、おめでとう!を代弁してくれるアレンジメントといえば花束です。
手のひらサイズの小ぶりなものはいつも家事をありがとうと奥さんへのサプライズを演出するのにぴったりだし、昇進、退職祝いとして贈られる大きな花束は贈られた人の心に残る体験だと思います。
手渡しで贈られるギフトとして花束は心を伝える、そんな役割も果たしてくれます。
ハーバリウムとは瓶の中に花を入れ、透明なオイルで浸して保存しながら入れた花を眺めて楽しむ新しいアレンジメントフラワーの形です。
オイル漬けにしてあるので長い間楽しむことができますし、持ち運びも楽にできます。
中に詰める花の種類によっては素晴らしい芸術品のようなアレンジメントに仕上がることもあります。
ただ生花は不向きなので花材選びが重要になってきます。
同じアレンジメントの形であっても、使っている花材の種類によってもアレンジは随分と違ったものになります。
基本は生花。でも、他の花材にはまた違ったメリットや楽しみ方ができるのです。
花を贈ると言えば真っ先に思いつくのはやはり生花のアレンジメントフラワーです。
生花には生花にしかない生き生きとした花の色合いや艶感、みずみずしさがあります。
どの花もとても美しい自然の造形美を持っていて見ているだけで心が癒されるような、そんな効果を秘めているのが生花の魅力です。
それに加え生花には花の持つ香りがあります。
目で見て、匂いをかいで楽しめる生花のアレンジメントですが、ただ一つ残念なことに生花はやがて枯れてしまいます。
鉢植えであれば長く楽しむことができますが、それはそれでお世話が大変だったりもして。
お花好きな時間に余裕のある贈り主であれば鉢植えの贈り物も喜ばれますが、鉢植えを贈る場合は相手の負担も考えながら選んだ方が良いです。
ドライフラワーとは生花を乾燥させて水分を抜いた状態の花のことを指します。
一般的には生花そのままを乾燥させて楽しむものです。乾燥した風合いや独特の色合いなどを楽しむ花材です。
生花の花束を贈られた際などにその中のドライフラワーに適した花選び、風通しの良い場所につるして自作する方も多いのではないでしょうか。
特にあじさいやカスミソウ、スターチスなどの乾燥させても花の形状がさほどかわらないドライフラワーに適した花であれば長く楽しめるので筆者もよくドライフラワーを作ります。
最近ではスワッグのブームやハーバリウムの人気に伴い、花屋さんでもドライフラワーの取り扱いが増えているように感じます。
大ぶりな変わった形のものや、乾燥材を使って短期間で水分を抜くことによって花の形状や色合いを保ったままドライ化させたものなどもありレパートリーに富んでいるのが一昔前のドライフラワーとは違って親しまれるのではないでしょうか。
水の要らない、枯れないお花として人気のあるアーティフィシャルフラワーも最近のものはリアルに作られていてお値段もそこそこするものもざらです。
品質が本当によくなりました。花びら一枚にしても、茎や葉の形状にしても美しく作り上げられています。
そのため、アーティフィシャルフラワーを使ったアレンジメントフラワーのギフトも多彩になってきています。
本物にはないしっとりとした雰囲気や色の表現ができるのもアーティフィシャルフラワーならではです。
プリザーブドフラワーとはお花の中の水分を抜き取り、代わりに花びらなどが劣化しないような特殊な液体を入れて、生花のみずみずしい形のまま長期保存ができる加工を施したお花のことを指します。
着色は人工的にされているものがほとんどですが、形に関しては本物をそのまま使っているため美しい形状を保った状態でアレンジメントができるのがプリザーブドフラワーの最大の魅力です。
ドライフラワーとの大きな違いは美しい形状をそのまま保っているというこの点です。
ドライフラワーにするとどうしても花びらにしわが寄ってしまったり、中の水分を抜くためみずみずしさが失われてしまったりします。
しかし、プリザーブドフラワーは水分の代わりに溶剤を使っているのでみずみずしさを保ったままにアレンジが楽しめる点がドライフラワーとは全く異なるのです。
ただ、流通は生花に比べるとまだまだ少ないのが現状。薬剤を使って加工をするため経費もかかります。
そのため生花に比べると割高にならざるを得ず値段がややお高めです。
しかしながら、水やりも不要で、枯れない、見た目が生花と変わらず長期間飾って置けるプリザーブドフラワーはギフトとして好まれる花材です。
生花が枯れてしまった後の片付けは意外と大変だったりするので取り扱いが簡単なことも人気の理由となっています。
アレンジメントフラワーのこと。随分と理解できてきたのではないでしょうか。
誰に何を贈りたいのか?どんな花で作ってもらうのか。どんなアレンジメントがいいのか。
ネットで注文をすると出来上がりのアレンジメント画像が載っているのでとても分かりやすくておすすめです。
贈りたい相手のことを思って、最適なアレンジメントを選んでみてくださいね。