クラッチバッグの”クラッチ”とは掴むや握るという意味で持ち手の付いていないカバンのことを指して言います。女性がファッション的に持つことの多いクラッチバッグですが、男性が持つセカンドバッグもクラッチバッグの一種です。
近年になりおしゃれなクラッチバッグが女性の間で一時期爆発的な人気となりました。形はファスナー付きのシンプルなものから、折り曲げて使う形のもの、大ぶりのリボンが縫い付けてありそこに手を差し込んで掴んで持つタイプのものなどさまざまです。
生地も普段持ちができるようなデニム生地や帆布生地、スェット生地のものからパーティー用として使われる革の生地やビーズやスパンコールを散りばめたもの、高級感のあるツイード生地のものなどバラエティーに富んでいます。
人気なクラッチバッグは男女共に革の生地で作られた、シンプルだけど高級感のあるものです。サイズはかなり大きめで、ストラップもやや大きめなものが人気が高いです。他には、持ち手がくり抜いてある部分を折り曲げて使う2WAYタイプのクラッチバッグも根強い人気があります。
クラッチバッグはファスナーを縫い付けるシンプルなタイプが一番簡単にハンドメイドできます。自分でバッグを作りたいなと思ったら、まずはクラッチバッグ作りから始めてみると良いでしょう。コーディネイトに合わせたバッグが手軽に作れるのでハンドメイド初心者さんにもおすすめです。
今回は洗濯機にかけてしまい縮んでしまった手編みの洋服を使ってリメイクしていきます。洗濯機にかけてしまったことで、毛糸がフェルト化してしまったのでほつれる心配がないのが不幸中の幸いでした。これならザクザク切ってそのまま縫うだけでバッグが作れます。
縮んではいないけれどもう着ないという毛糸のセーターを使ってリメイクするときは、あらかじめジグザグミシンなどをかけておいてから切ると同じように作ることができます。
1.縮んでしまった毛糸の洋服を作りたい大きさに切ります。
2.底に縫い付ける底当ての型紙を作ります。紙に鉛筆で下書きしてからハサミで切り抜き、皮革に型を2枚写しとってから切り取ります。
3.毛糸の生地に2で作った底当てを縫い付けます。
4.両側の縁にファスナーを縫い付けます。
5.裏地をファスナーに縫い付けます。
6.生地を両面中表にしたら両サイドを縫い合わせます。ことのとき返し口を残しておくことを忘れないようにしましょう。
7.表に返して返し口を綴じ、裏地を中に入れば完成です。好みですが、ファスナーの引き手部分に革紐を通すとカッコいい仕上がりになりますよ!
今回は底の部分に革で底当てをするタイプのバッグを作りましたが、この工程を覗いても十分すてきなクラッチバッグを作ることができます。縮んだセーターのこんな再利用方法もいいですよね!ファスナーを縫い付けるだけなので、ぜひみなさんも自分好みのクラッチバッグを作ってみてください。