秋になると一気に乾燥した日が続きます。我が家では換気が悪いせいか夏にジメジメしていた室内も、秋になるといつの間にかカラッとしている感じがしています。
空気が乾燥してくるこの時期だからこそ、浴室や洗面所、キッチンなどのカビ取りを徹底的に行って気持ちの良い暮らしを送れるといいですよね。
ということで今回はカビ取りについてです。それでは行ってみましょう!
目次
カビとは菌類の一種で、有機物を食料としてコロニーを形成して菌糸を伸ばしながら繁殖する「真菌類」と呼ばれる細微生物になります。
カビの種類は複数あり、それそれに特性が違います。色の違いから黒カビ、赤カビなどと呼ばれていますがどんな種類があるのか見ていきましょう。
・赤カビ
ヌメっとしたピンク色のカビを浴室などで見かけることがありますが、これは実は酵母菌なんです。これを赤カビと呼んでいたりもしますが、本来赤カビとはよく食べ物などに生える赤い色のカビで有害です。
ピンク色のカビはロドトルラという酵母菌で、直接人体に影響は及びませんが黒カビの温床になります。
・青カビ
青カビは青い色をしているカビで、食べ物によく生えます。部屋では畳や家具に生えやすいのでこまめにアルコール消毒などをしたり換気をよくして乾燥させることが大切です。
カマンベールチーズを作るときにはこの青カビの一種を使って作られるように、食べても影響のないカビもありますが、有毒なものもあるので要注意です。
・麹カビ
コウジカビは麹菌とも呼ばれ、日本人の食卓には欠かせない味噌や醤油を作るために必要なカビになります。放置しているとカビ毒を作り出すこともあるので注意が必要です。主に食品に多く繁殖します。
カビは胞子を飛ばして有機物に着き、食料を見つけるとそこで菌糸を伸ばして繁殖し、やがて胞子を飛ばして子孫を繁栄させます。胞子は軽く空気にのって飛んでいくので、油断をしているとあちらこちらにカビが生えてしまうのです。
浴室やキッチンのシンクでよく見かける黒カビやピンク色のカビを落とすにはまずはスポンジなどで洗剤を付けて洗うことです。これでだいたいのカビは落とすことができます。しかし、洗っても落ちないカビはカビの根が深くて、こすってもこすっても落とすことはできません。
カビの根とは表に見えるカビの菌糸とは別に奥へと伸びた菌糸で、これが一番厄介です。この根に効くのが塩素系のカビ取り剤です。
塩素系のカビ取り剤は目に見えるカビの胞子や菌糸を一掃するだけではなく、カビの根にまで浸透して殺菌をします。殺菌をしたカビの根のカビ自体は死滅してもカビの色だけが残ってしまうので、これを漂白してくれるのが塩素系のカビ取り剤の一番の特徴です。これで見た目にもきれいにカビを落としてくれるのです。
また、カビの根が深いからと言ってゴシゴシとこするのは傷を付けてしまってより傷にカビが入り込みやすくなるので、あまりこすらずにカビ取り剤を使った方がカビの繁殖を抑えることもできます。
市販されているカビ取り剤は主に泡タイプのものが多いです。泡状に吹き付けられるので、液体よりもカビにとどまっている時間が長いです。そのためかなりきれいにカビを落とすことができますが、どうしても垂れてしまって効果が薄いように感じる場合はキッチンペーパーに吹き付けてからカビに貼り付けて、上からサランラップで覆うと液だれもせずに効果が増すのでお試しください。
ハイター
キッチン泡ハイター
キッチンにはこのカビ取り剤が便利です。泡で出てくるのでカビを狙って薬剤を噴きつけるのも楽にできます。
カビキラー
カビキラー カビ取り剤
赤いボトルでお馴染みのカビキラーです。我が家ではこちらのカビ取り剤を愛用しています。一発でカビを落としてくれる頼もしい存在です。一度に1本使い切ってしまうことも多いのでビックサイズのものを使っています。
ハイター
強力カビハイター(バス用洗剤)
ハイターから発売されている青いボトルのカビ取り剤です。カビキラーに比べてそう大差はないように思います。こちらを愛用している人も多いです。
より強力にカビを落としたい場合はジェルタイプのカビ取り剤がおすすめです。市販されていないものが大半なので、ネットで取り寄せると良いでしょう。
カビトルデス
防カビ剤配合(持続効果 約1ヶ月)強力密着ジェルタイプ
カビ取りの効果が1ヶ月間続く嬉しい効果もプラスされています。ジェル状なのでピッタリとカビに密着して驚くほどカビを落としてくれます。
鈴木油脂工業
業務用 かびとりいっぱつ
業務用ということでかなり強力なカビ取り剤です。タイルの目地に塗りやすい形状をしているので目地のカビがどうしても落ちないという人は一度使ってみてください。
塩素系の液体は酸性のものと混ざると塩素ガスが発生して大変危険です。塩酸系の洗剤や酢、クエン酸などがそれに当たります。トイレで使う産ポールなどの洗剤も塩酸系の洗剤なので混ぜてはいけません。塩素ガスは人を死に至らしめるほどの有害なガスですので、混ぜ合わせないように注意して、常に換気をしながら作業を行ってください。
また、作業を行うときには肌に直接薬液が付かないように、ゴム手袋をして行うとよいです。よくある厚手のゴム手袋が苦手な人は薄手のものも売られているので試してみてください。
カビが室内にあると体に悪く、胞子を吸い込んでアレルギー症状が起きることもあります。過ごしやすい季節でもある秋にカビを一気に落としてしまいましょう。きれいな浴室なら疲れもしっかりと取れそうですよね。カビだらけの家で暮らすのはやめて心機一転、カビのない美しい暮らしに切り替えましょう!
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