目次
結婚式では指輪交換をしますよね。そんなときに使うのがリングピローです。直訳すると指輪の枕。指輪を交換するまでの間にお互いのリングをのせて置く大切な役目があります。
そんなリングピローですが、ほとんどの式場では準備されたリングピローがあるでしょう。
しかし、手作り感を楽しめるのも結婚式の良いところです。せっかくの華やかなセレモニーの場ですから、小物も自分たちの好きなようにアレンジして楽しんでもいいと思います。
とくにリングピローは目立つことはありませんが、影の立役者として式を盛り上げてくれる存在でもあります。
リングピローを作る場合はまずデザインを考えて、それに合った生地選びや飾り付けを考えていきます。
それから大切なのは指輪をどうやってのせるのかということです。
その中でも重要な、生地についてや指輪ののせ方について詳しく見ていきましょう。
生地選びは大事ですね。それは生地の質感で雰囲気がずいぶんと違ってくるからです。
よく使われるのは花嫁の着るウェディングドレスに使われている生地です。
まず知っておきたいのがシルクは繊維の名前だとういこと。それに対して化繊が存在します。
ポリエステルやアセテートなどの人工的に作られた繊維ですね。やはりシルクは貴重なのでお値段がぜんぜん違います。
が、現在販売されている化繊の生地は品質がよく、シルクと比べて遜色ないほどの生地もあります。
ウェディングドレスもすべてがシルクで作られているわけではありません。上質な化繊を使用すれば美しいドレスに仕上がるのです。
では、次に気になるのがサテンやタフタは何で出来ているのかということではないでしょうか。
よく勘違いされるのは”サテンは化繊で作られていて、シルクが本物である”
そう思われている方が多いと思いますが、サテンやタフタは生地の織り方の名前であって生地の素材をひっくるめた名前ではないんですね。
なので、サテンにもシルクサテンもあればコットンサテンもテトロンサテンもありますし、タフタにも絹で織られたものと化繊で織られたものとがあります。
<サテン>
サテンの生地は光沢感があり艶やかでなめらかな張りがあります。
<タフタ>
タフタはシャリっとした感じの、固さとシワのある独特な雰囲気の生地です。
<オーガンジー>
オーガンジーは透け感のある生地で張りがあります。艶やかな半光沢で上品な印象のある生地です。
<シフォン>
シフォンはオーガンジーとよく似ていますが、透け感はあまりなくしなやかでとても柔らかな生地です。
サテンやタフタをリングピロー本体に使用し、上にオーガンジーやシフォンを重ねたり、ドレープを出して飾たりとそれぞれに使い分けるといいでしょう。
とくにオーガンジーは透けるのでオーガンジーのみでリングピローを作ってしまうとわたが透けていまいちな仕上がりだと思います。
シフォンは何枚か重ねれば厚みがでるのでシフォンのみでリングピローを作ることは可能だと思います。
すてきなリングピローを作るのに飾り付けはとても重要ですね。
装飾品には、レース・チュール・リボン・パール・造花・チャームなどなどいろんな種類があります。
アイデアは無限なので、他にもこんなものを使いたい!というものがあればどんどん取り入れて良いと思います。
ただ上品に仕上げたい場合は白を基調として色味を抑えたものや、ブルー系・ピンク系などの式の雰囲気に合うような色を取り入れると良いですね。
リングピローに指輪はどうやってのせるのかは、いくつか方法があるのでご紹介します。
よく見かけるのがこのタイプです。細長いリボンを縫い付けてその部分に指輪を結んで留めておく方法になります。
こんな風に赤いリボンも一緒に使って紅白のリボンにすると和装の式でも使えます。
リボンは2本を同じところに縫い付ける方法と2カ所に分けて1本ずつ縫い付ける方法とがあります。
リングピローのデザインにもよりますが、1本ずつ縫い付けた方が使いやすそうな感じはします。
というのもリボンに結びつけるタイプのリングピローは緊張した式の中で、指輪をリボンから外すときに焦ってしまって外せない、絡まって取れないなどのちょっとしたアクシデントもあったりします。
緩く結ぶだけで留められれば問題はないですが、そうしたことも気にしながらリングピロー作りをするといいです。
リボンで指輪を結ぶタイプはおしゃれですが、すぐに外せない可能性もあるというお話をしました。
その点、指輪をパーツなどに引っ掛けるタイプのリングピローならばそう言った心配はありません。
リボンやパールなど好きなパーツを縫い付けて作ってみてください。
ただリングピローにのせるだけだと落っこちそうな気がしますが、落ちないように溝を付けたり窪ませたり、何かで囲ったりして落ちない工夫をするといいでしょう。
かごを使ってクッションを中に収めるという手もあります。いろいろ工夫してみてくださいね。
まずは手作りしたものを持ち込めるかどうか確認してみるといいでしょう。
持ち込み不可な式場はあまりないとは思いますが、場合によってはNGなこともあるかもしれません。
それから、指輪交換をするタイミングは和装なのか洋装なのかを事前に聞いておくといいでしょう。式の雰囲気にあったリングピロー作りができます。
それではリングピローを作って行こうと思います。今回は一例ということで、パーツにリングを引っ掛けるタイプのリングピローの作り方のご紹介です。
・生地
・手芸わた
・リボン
・パール
・レース
・針/糸
・はさみ
まずサテンの生地を20×20cmで切り出します。(出来上がりは18×18cmです。ぬいしろ1cmで作ります。)
レースリボンは18×4に角のギャザー分8×4にぬいしろ2cm分を足して106cmでカットしてください。
レースリボンを中表に縫い合わせて、縫い目をひらきます。
そこから今度は角8cm分を測ってそれぞれ4カ所、糸でぐし縫いをして絞っておきましょう。
レースリボンをサテンの生地に中表で重ねて、仮縫いをします。
角のギャザーを寄せた部分は縫い込みやすいので、レースの下部分を糸でまとめておくといいでしょう。
レースリボンの上にさらにサテン生地を重ねます。内側が表になるように重ねて待ち針をうってください。
その後ぬいしろ1cmでミシンをかけます。その際に返し口をあけておくことを忘れないようにしてください。
角を0.5cmほど残してカットしたら、返し口から表に返します。
返した生地にわたを詰めていきます。角のほうからまず少しずつ詰めていき、中央に入れるときれいにわたが入ります。入れ終わったら返し口を閉じます。
ここまで作ったら、次にリボンを使ってバラを作ります。
少しコツがいるので詳しくは↓↓こちらのyoutubeサイトを参考に作ってみてください。
リボンのバラができあがったら、リングピローに縫い付けていきます。
どんな風に縫い付けてもいいですが、今回は左角に縫い付けてみました。左上や右下に飾りを持ってくることが多いようです。
対角線上にモチーフを持ってくるとすっきりおしゃれな飾りつけになるのでおすすめです。
0.6mmの細いリボンを50cmでカットしたものを2本用意したら中央で折り曲げて輪を2つ作り糸で縫っておきます。
リングピローにリボンを縫い付けながらその上にパールを重ねて縫い付けます。
裏側はそのまま縫い目が出てしまうので今回はビーズを使って隠しました。どちらでも構わないと思います。これで完成になります。
-結婚式の豆知識-《どうして結婚式で指輪の交換をするの?》
結婚指輪の習慣が始まったのは9世紀のローマが発祥と言われています。諸説ありますが、ローマ教皇が結婚の際に奥さんに贈った指輪が始まりなのだそうです。
ちなみに薬指に指輪をはめるのは、昔、薬指は血管が心臓に直結していると考えられていたそうです。そうした考えから思いを繋ぐという意味合いが込められたのだとか。
ロマンがありますよね。誰もが結婚すると左手の薬指の指輪をはめますが、昔からの習わしに込められた思いは変わりませんね。
結婚指輪は愛の証であり、結婚指輪の交換は永遠の愛を誓いあう儀式なんですね。
上手に作るコツは割り箸や竹串を使ってリングピローの角の方までわたを詰めることです。
均等にふんわりとした形になるまでやや多めにわたを詰めるのもポイントです。
一から材料を揃えるのは大変なので、簡単に手作りしたい場合はキットを注文してみるのもいいですね。
楽天にはいろいろな種類のキットが揃っています。
リングピローはサイズが小さめなのでハンドメイドに慣れていない人でも比較的作りやすいアイテムだと思います。
自分達の結婚式にお気に入りのリングピローを用意したい方、お友達の結婚式にプレゼントしたい方はぜひ手作りしてみてくださいね。