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感覚が鋭いというのは敏感に物事を捉えてしまうという性質です。
光や音、匂いなどに敏感な場合もあれば、人の表情、服装や髪型の変化など人そのものに対する敏感さや場の空気感から始まって世の中の動きなどにまで敏感に反応してしまいます。
そうなってしまうと、受け取らなくても良いような些細な情報が次から次へと脳内に流れ込んできて情報過多になってしまい、処理能力がおいつかなくなってしまったり、オーバーフローを起こして停止してしまったり、さまざまな弊害が起こるのです。
中でも気苦労する多くの原因が人の心の奥底の気持ちが見えてしまうことです。
本人は隠して本当のことは言っていなのに、そのことが分かってしまいます。
それによって相手が取っている態度や言葉、表情などと心の奥底の気持ちとにギャップが生じてしまうので非常に混乱してしまうのです。こういうことは日常茶飯事です。
みんながみんな素直に嘘なく生きているわけではないし、見せたくない自分を持っているのは誰でも大なり小なりあるのではないでしょうか。
その奥底の気持ちに共感してしまうのがHSPの次の特徴でもあります。
そう思っているのかと受け流すことができればそれは見えただけで自分を苦しめる要素にはなりえません。
HSPの人はそうした人の心に共感してしまうので、その苦しさや悲しみが乗り移って来て疲れ果ててしまうのです。
また、HSPの人には馬鹿真面目でいい人が多いのでどうしても困った人を助けようとしてしまいがちです。
しかし、場の空気を読みすぎる傾向があるのでその場にいる多くの人のことをいっぺんに共感してしまうことがあり、誰に対してもそうだね、大変だねと言葉をかけてしまうような事態になることもしばしばです。
そのせいで本人にはそんなつもりはなくても八方美人と言われしまうことが多々あります。
そんな気苦労の絶えないHSPさんに読んでもらいたいおすすめの本にはHSPの人によくあるような事柄や陥りやすい症状、それに対する対処方法などが載っています。
自分の特性を上手く把握できていない方はぜひ読んでもらいたいです。
そして、どう回避したらいいのかに困ったときのヒントを見つけてもらえればと思います。
HSPの特性について詳しく書かれており筆者自身は一番読みやすい本でした。
ただ、詳しい対処法についてはそれほど深く書いてないのでこの本にプラスで対処方法の書かれた本を購入した方がいいです。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
作者:エレイン・N・アーロン (著), Elain N.Aron (著), 冨田 香里 (翻訳)
出版社:講談社
¥ 1,263 ~
HSPの定義を作ったアーロン博士が書いた本になります。
少々文章が難しく読みにくさもありますが、いろいろな人の事例を示しながら対処法にも言及しています。
より詳しく知りたい方におすすめです。(2019年11月現在では文庫本・単行本ともに中古品しか販売がないようです。単行本は2,150円よりの販売です。)
漫画で表現してあるのでとても読み進めやすい本です。
内容も面白おかしくHSPのあるある話を紹介していて楽しく読めます。
どうして自分はこんなに生きづらいんだろう?と思っている若い人はこの本から読み始めると分かりやすくて良いと思います。
『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』の著者と同じ長沼 睦雄先生の本です。
その他にも多くのHSPに関する本があります。
気になる本があったらぜひ読んでみてください。
何も知らずにいると悶々と自分の特性に悩むのがHSPさんの特性であったりします。
自分の特性をよく理解して、繊細過ぎる部分を上手く抑えたり対処していけたらもっと生きやすくなるのではと思います。