庭のグランドカバーとして有名な植物と言えば一昔前までは芝生が一般的でしたが、芝生はすぐに成長して背丈が伸びてしまうので刈り込みなど、お手入れが意外と大変でした。そんな中現在人気があるグランドカバーとして人気を集めているのがクラピアです。
クラピアは丈がそれほど高くなく、横に伸びる性質があるのでグランドカバーに丁度いいんですね。また、クラピアは踏みつけにも強いので庭に植えて枯れてしまうということもありません。
クラピアは日本在来のイワダレソウを品種改良したもので、3種類の品種があります。
クラピアはグランドカバーとしては珍しく花を咲かせる植物です。小さなかわいい花なので、咲いてもグランドカバーとしての役目は果たせますが、グリーンのグランドカバーにこだわりがある人も多いですよね。気になる場合は手でむしり取るのが一番手っ取り早いです。いつも踏んでいるところは花が咲きにくいので、花取りが面倒だという人は日ごろからある程度全体的に踏みしめているといいかもしれませんね。
お試しなら1苗から…
クラピアは少しの苗で大きく成長する植物なので、1㎡に6苗を植え付けるだけで2~3ヶ月ほどで地面を覆い尽くすほどに成長します。
クラピアは柔らかい土を好むので、固い土の場合は良く掘り起こして空気を含ませるように柔らかくします。粘土質や砂質の土の場合は土壌の改良が必要です。
植え付けたいところに雑草が生えている場合は、除草剤で枯らしてから植え付けるようにしないと手で抜いただけの除草では残った種がそのうち育ってきて後々大変になります。広い土地に植える場合には除草シートを張ってから植え付けるという方法もありますが、一般家庭ではあまりこの方法は使いません。薬剤を使いたくない場合は、手で雑草を除去した後に30cmほど土を掘って上下を逆に入れ替える天地返しという方法を使うと落ちた雑草の種が育ちにくくなります。(とは言え、雑草の種を100%除去することは難しいです。)
肥料は植え付ける前の土に緩行肥料を苗1に対して6gを混ぜます。
植え付けは4月~9月の間の温かい時期に行います。苗が盛り上がったり低すぎたりしないように注意して植え付けましょう。グランドカバーですから、できるだけ平らになるように植え付けると広がったときにきれいです。(植え付ける場所も平らにしてから植え付けます。)50cm間隔で植え付けたら足で良く踏んで土に密着させます。
植え付けてから2週間は朝晩に水やりをします。雨が降ったときは必要ありませんが、それ以外の日には忘れずに水やりをしましょう。
苗が大きく成長するまでは苗と苗の間の部分に雑草が生えやすく、雑草が生えてしまうとクラピアの苗が育ちにくくなってしまうので、クラピアが成長するまでの間はこまめに草取りをします。
2ヶ月で徐々に地面に広がっていき、3ヶ月もすると地面を覆い尽くすように成長していきます。成長してしまえば雑草は生えにくくなります。適度に踏んでいれば密度が濃くなり雑草が生えることもより少なくなるので、成長した苗は時々踏んであげるといいでしょう。
1年に1回刈り込みを行うとより密に強く育ちます。丈がやや高くなってモッサリとなってくるので、梅雨が明けて茎が伸びてきた頃に1度刈ってあげるときれいな状態を保てます。
ほぼ植えっぱなしで、雑草の繁殖を防げて、なおかつきれいに庭を保てるクラピアは試してみる価値ありのグランドカバー植物だと思います。ぜひ検討してみてくださいね!