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くるみボタンとは布などで金属製(プラスチック製のものも時折り見かけますが…)のパーツを包んで作るボタンです。洋服の生地を使って一体感のあるデザインにしたり、くるみボタンの持つ温かい優しい雰囲気を取り入れたりすることができるのでときどき使いますが、くるみボタンの使い道は洋服のボタンだけとは限りません。
一昔前まではくるみボタンを自作することが面白くて、使い道としては洋服のボタンか缶バッチ程度でしたが、最近では自作したくるみボタンをアクセサリーにして楽しむのが流行っています。
ヘアゴムを通せばヘアアクセサリーになりますし、裏にフェルトなどを貼って塞いであげればピアスのパーツとしても使えます。ブローチピンを取り付ければブローチにもなってコロンとしたフォルムが可愛いアクセサリーが手軽に作れるのです。パールやチェーンなどを取り付けて高級感を出してみたり、刺繍を刺したりするのも面白いです。
ということで、こぎん刺しを刺した生地を使ってくるみボタンを作ってみましょう。こぎん刺しは自由度が高いフランス刺繍に比べて初心者でもきれいな仕上がりになりますし、こぎん刺しのふっくらとした刺繍の雰囲気と丸く柔らかいフォルムのくるみボタンとが妙にマッチして愛らしいくるみボタンが作れます。
1.生地にくるみボタンの型紙をあて、型を書き写します。
2.まだ生地は切り取らずに型の中にこぎん刺しを刺します。
3.刺繍を刺し終えたら切り取ってくるみボタンの台座にセットします。
4.フタをして打具で押し込み、くるみボタンを作れば完成です。
出来上がったくるみボタンを使って作るヘアゴムのアクセサリーの作り方を合わせて紹介したいと思います。
用意するものはヘアゴムのみです。くるみボタンの裏のカン中に通るサイズのゴムを用意してください。作り方は簡単です!
1.まず、ゴムの端を合わせて結びます。
2.くるみボタンを裏にしてカンにゴムを通します。
3.ゴムの結び目のある方の輪に、カンに通した方の端を入れて引っ張れば完成です!(金具で止めてあるタイプの既製のヘアゴムを使うともっと仕上がりがきれいになります。)
こぎん刺し用の生地であるコングレスは少し厚みがあるので、100均のくるみボタンキットでは裏のフタが完全に閉まらないような感じがしました。というわけで今回は薄手の生地を使ってみました。
コングレスを使って作るときは厚手用のくるみボタンを使用しないとフタが閉じないかもしれません。それからアクセサリーを作るのならフタに足の付いていないものを使うときれいな仕上がりになるのでおすすめです。