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結婚式には新婦は必ず花束、ブーケを手にしていますよね。これはヨーロッパで昔、男性が女性にプロポーズをする際に自ら摘んだ花で花束を作って渡し、OKだった場合女性がその花の中から一本の花を彼の胸元に挿してあげるのが習わしだったためなのだそうです。
すてきな話ですよね。なので結婚式には女性は手にブーケを持ち、男性は胸元にブートニアと呼ばれる花飾りを挿しているのですね。
このブーケは結婚式場で予算に合わせて好きな花を使って作ってもらいます。生花の場合はそのときに手に入る花材に制限があるかもしれませんが、色味や形など自分の希望に叶うものをオーダーしたいですね。
筆者は結婚式を挙げずに記念撮影だけで済ませたので実際には手にしたことはありませんが、やはりブライダルブーケは女性の憧れっだったりもします。みずみずしい生花はその色合いや香りなどでたくさんの思い出を残してくれるんじゃないでしょうか。
ということで前置きが長くなりましたが、すてきだな!と思ったブライダルブーケのコレクションを色彩別に勝手気ままにご紹介していきたいと思います。
ピンクは女性の柔らかさを、ホワイトは清楚な新婦のイメージを思い浮かべます。女性の魅力をより引き出してくれるブライダルブーケはやはりこの色合いが一番多く使われているように思います。
小さめのラウンド型のブーケです。ブライダルブーケはこうした丸い形のブーケが基本となります。
さり気なくグリーンが入っているのがすてきですね。斑入りの葉がブーケに軽さを出してくれています。
純白のドレスにブーケがよく合いますね。
甘すぎない身体の線に沿ったドレスでも凛とした表情を見せる可愛さの中に大人の表情を持っています。
トルコギキョウが柔らかな印象を与える優しい雰囲気のブーケです。
ころんとしたカップ咲きのバラのみで作られたシンプルブーケですが、白いバラとピンクの強いバラに淡いピンクのバラが絶妙に配置されています。
丸みのある女性らしいとても可愛いブーケです。
グリーン系色のバラを取り入れるのもすてきです。花そのものにグリーンの色が入っているとナチュラルな雰囲気になりますね。
くすみのあるピンクともよく合っています。
カップ咲きのバラの中心のオレンジと右にあるオレンジのバラとがリンクさせてあるので統一感があってオレンジが淡いピンクや白の中でも浮いていません。絶妙な差し色です。
男性の胸元に挿されたブートニアにさりげなくオレンジのバラが使われている辺りもおしゃれですね。
青みの強いピンク(紫がかったピンク)と赤みの強いピンク(オレンジっぽいピンク)とが上手くアレンジされているのは、白いバラやグリーンの存在があるからなんですね。とてもきれいな色の組み合わせだと思います。
紫とオレンジはそもそも補色の関係で、この2色だけではどうしても色味がぶつかり合ってしまってくどい印象になりがちですが、爽やかなグリーンや白い花が入ることで中和されていて優しい印象になるんですね。
淡めの色の組み合わせが上品なブーケです。
ほのかなピンク色はほんとうに優しい雰囲気を醸し出しますね。すてきな色合いです。
白い花でもいろいろな花の種類が使ってあって、見る角度によってさまざまな表情をみせてくれています。
淡い色の花同士を組み合わせる場合はこのようにトーンを合わせるのがポイントです。
女性の透き通った肌のような、雪のように白いスノーブーケですね。
ラナンキュラスは薄く丸い花びらが幾重にもかさなって非常に美しい花です。カップ咲きのバラにもよく似ています。
先人はもともと一重咲きだったラナンキュラスの原種を品種改良してここまで幾重にもかさなった美しい花びらを生み出したのだから凄いものです。
また品種改良により優しい色合いが多いラナンキュラスはブライダル用のブーケの花材として多く使われています。
バラが咲かない時期にバラに似た美しい花が欲しいと作られたようですが、バラの花びらにはやや厚みがあり、例えるならベルベットのよう。
ラナンキュラスはシルクのようなオーガンジーのような薄さで透明感があるように思います。
ラナンキュラスは意外ですがとても長持ちします。バラよりも安定してひらいてくれる、長持ちする、ということで人気が高くなっているようです。
紫色の花を使うと大人っぽい印象のブーケになります。
青みが強くなるとよりクールな雰囲気に、赤みが強くなるとより活発な雰囲気になるのでドレスの形や自分自身の雰囲気によってどちらよりの色を選ぶかを決めるといいかもしれません。
紫色のバラを基調にした上品なブーケです。この形はティアドロップ型といって、しずくの形をしています。
胡蝶蘭との組み合わせもきれいですね。パープル×ホワイト×グリーンの色の組み合わせが絶妙です。
くすみの強い薄紫色にゲイラックスの葉の赤い色や飛ばした濃い紫色の小花が印象的です。
色合いもグリーン使いもどちらともが独特の雰囲気を持つブーケですね。
小花が全体的に散らしてあり、宝石がキラキラと輝いているようなそんな雰囲気のブーケですね。
紫色のアジサイが全体を引き締めています。
白と紫の色合いがちょうど半分ずつ入ったシンプルなブーケは純白のドレスを引きたててくれそうです。
差し色で薄い黄色のつぼみが入っているのがすてきですね。
花の周りにグリーンをちらして、オーバル型になったブーケです。これだけふんだんにグリーンを使うとナチュラルな雰囲気になりますね。
オレンジの差し色が非常に目を引きます。
紫色のブーケのなかでも少し異色の雰囲気があるブーケですね。ラベンダーが花の間から飛び出すように配置されていて縦長いブーケになっています。
優しさのなかにも揺るがない個性を持ったようなそんなブーケは、持つ女性を自信に満ちた雰囲気にしてくれるでしょう。
ガーデン・ウェディングにピッタリなウェディングブーケだと思います。
花嫁をより清楚に見せてくれる白×緑色のシンプルなブーケはやはり純白のドレスによく似合います。花やグリーンの種類の違いでこんなにもブーケの表情が変わるのは驚きですね。
ユリの葉の葉脈の縦線が凛とした雰囲気を醸し出しています。トルコギキョウのつぼみや白いヒペリカムなどを使って白一色でも印象的なブーケに仕上がっています。
グリーンは濃い色の葉が使われていることで重厚感のある雰囲気が出ています。
大ぶりな葉をアレンジすることによって非常に個性的で艶やかな色気のあるブーケになっていると思います。
胡蝶蘭が使われているのも豪華でいいですよね。ボディーラインが見えるような大人っぽいドレスにはこれだけインパクトのあるブーケを合わせる方がおしゃれに見えます。
カラーのみを使ったブーケです。ベアグラスなどの線の細い葉を使って花の周りをおしゃれにアレンジしてありますね。
カラーはやはり独特のシャープな印象があるので非常に大人っぽいデザインのブライダルブーケになっていると思います。
キャスケードブーケの流れるような線を作る花としてカラーは使われることが多いですが、こうしてまとめて持っても素敵ですね。
柔らかな白さと野で摘んだような懐かしさのあるグリーンを合わせた、非常に優し気な雰囲気のあるブーケですね。
脇役としてさりげなく式を引き立ててくれそうです。
子供が手にしているブーケには差し色に赤いヒペリカムが使われています。
白とグリーンのなかにさりげなく配色されたビビッドな赤は非常に印象的です。
白い花々の間からユーカリの葉が個性的に伸びているおしゃれなブーケです。ナチュラルな雰囲気もして優し気な印象ですね。
クリームホワイトのような美しい色の花にやや黄緑がかった斑入りの葉と、ふんわりとした優しい雰囲気のあるブーケですね。
小花をたくさんちらした、まるで野原で花摘みをしたようなナチュラル感のあるブーケに仕上がっていますね。
とてもかわいらしいブライダルブーケだと思います。グリーンも優しい黄緑色で統一されていていいですね。
バラはやはりブライダルブーケで使われる頻度がダントツに高いお花です。バラは色も形もとにかく豊富で、系統によって縦長の花をつけたり、カップ咲きのものがあったりと品種が多いのも特徴的です。
白はもちろん、ピンク、オレンジや紫などの柔らかな色彩の花が使われることが多いです。なかにはこんな風に白い花の外側にグリーンが入ったバラもあり、みずみずしさが感じられます。清楚な花嫁の雰囲気にピッタリですね。
グラデーションの入ったバラはとても華やかです。何と言ってもバラの魅力は幾重にもかさなったその花びらの美しさではないでしょうか。
また、バラは品種によってフローラルな香りを放つものがあり、式の華やかさを一層引き立ててくれます。
ホワイト×グリーンよりもより白い花の比率の多いブーケです。色での主張もなく、シンプルでドレスに一体化するようなさりげなさがいいですね。
クリーム色のやや黄色みがかった白のバラを使ったブーケです。
オフホワイトの純白のドレスと同じ色のオフホワイトのブーケ。とても美しいですね。
白いラナンキュラスもすてきです。
シンプルにラナンキュラスのみでブーケを作っても花びらの重なりが重厚な雰囲気を出してくれるのですね。
白と青色の花のブーケは涼やかな初夏のようなそんなイメージのブーケです。
ムスカリや青系のアジサイを白い花の中に散りばめたかわいいブーケですね。青い色が差し色になってとてもきれいです。
ブーケにできる青い花というのはとても品種が少ないので、そんなときはアジサイを使うといいですね。
グラデーションのかかった鮮やかなアジサイの青が目を引きます。
白の入らないピンクやパープル系の色の花のみでアレンジされたブライダルブーケです。色合いを揃えた同色のブーケもとてもおしゃれですね。
同色の色合いでアレンジされたブーケは与える印象がシンプルな分、ブーケの存在感が凛としています。
春先に式をあげるならチューリップを使ってみるのもいいかもしれません。チューリップには実に多彩な種類があります。色合いも豊富で花びらがフリル状になったものなど形もユニークなものがあるのでアレンジがききます。
チューリップは学校の花壇に咲いていたという印象が強い筆者ですが、赤・白・黄色という原色系の色以外にもたくさんの淡いおしゃれな色合いのチューリップがたくさんあるのです。
子供の頃のチューリップの印象が強い方はその美しさにきっと驚くと思います。
レッド系はインパクトがあります。鮮やかで主張が強い赤いブーケは濃いなら使い花材を少なく、いろいろな種類を使いたいときは淡い色を取り入れるとくどくなり過ぎずにいいと思います。
赤いバラが大好き!という人には赤バラのみを使ったブーケはとにかく目立ちますし印象もはっきりしていて、純白のドレスとのコントラストが強いです。
バラにガーベラとヒペリカムを合わせたレッド系ブーケは強めの印象をさまざまな形の花材を使うことで和らげて軽やかな印象のブーケになっていますね。
こんな淡い赤なら優し気な印象です。赤のみだととにかくブーケが目立ちますが、淡めの色合いだと今どき感のあるブーケに仕上がりますね。
赤系ですがピンクや白い花を使って全体的にグラデーション感のあるブーケになっています。ティアドロップ型なので印象が特に強いですね。
ブルー系にパープル系の色が加わると魅力的なブーケになりますね。
いろいろなトーンの色の花を使っても、ブルー&パープルと色の系統が揃えられているので統一感が出て、すてきに仕上がっています。
手元の方に少し白いカスミ草かちらちらと入っていますが、青と紫の色合いもウェディングドレスによく合いますね。
カラフルなブーケはフレッシュで元気をくれるような、目を引く鮮やかな色の花を使って、それらを織り交ぜて作られたブライダルブーケです。
シックなホワイトのブーケや落ち着いた色合いのブーケもすてきですが、こんな鮮やかなブーケもいいですね。
ナチュラル系のブーケは、アースカラーでまとめられたおしゃれなブーケです。
ルリ玉アザミやバーゼリア、エリンジューム、多肉植物など今までブライダルブーケとしては使われなかった、あまり普段は見かけることも少ない花材で作られています。
小ぶりで淡い色合いの花を基調としてグリーンもふんだんに使ってあります。
アースカラーの花や実モノを使って作られたブーケは派手さはありませんが、とても優しく素朴な雰囲気がありますね。
変わった花材を使って、ユニークで個性的に作られたブーケは式でも目を引くことでしょう。
好きなお花があったり、どうしても使いたい花材がある場合はフローリストの方にオーダーすれば、好きなブーケを作ってもらえるのでぜひ。
ブライダルブーケの形を簡単にご紹介していきます。
ラウンドブーケは丸い形のブーケですね。
持ち手の部分から半円を描くように作られています。スタンダードな形です。
ティアドロップとはしずくという意味で、丸みのあるブーケの下側にしずくが垂れたように花をアレンジしたブーケです。
ラウンド型よりもインパクトがあります。
キャスケードとは小さな滝を意味する言葉で、流れ落ちるように花をアレンジしたおしゃれな雰囲気のあるブーケです。
まるでシャワーのように枝ものやグリーン、縦長の花などを使ってブーケから四方に飛び出すようにアレンジされたブーケです。
躍動感のある斬新なブーケになります。
ボールブーケはおもに和装の結婚式に用いられるブーケです。
球体の形をしたブーケに紐などを取り付けて手につるして、持つことができるようになっています。
他にもバスケットの中に花を入れたバスケットブーケやリース状のリースブーケ、シャワーブーケに似ている形のクレセント(三日月)ブーケなどもあります。
どれも他にはない、誰とも似ていない、印象的なブーケなので、個性的な式を挙げたい方にはおすすめです。
ブライダルブーケはフローリストさんが花嫁の希望に合わせてはもちろんのこと、花嫁のイメージやドレスの雰囲気、会場の雰囲気を元にデザインしてアレンジメントしてくれます。
十人十色、いろいろなブーケがあるわけですが、こんなすてきなはブーケはいくつでも持ってみたくなりますね。
ブーケの色の組み合わせや花の組み合わせなどをみていくと、アレンジメントのポイントも分かってくるので楽しいです。ブーケ最高!です。