何気なくネットを見ていて気になったのがスマホケースにクロスステッチを自分で刺してみたという作品です。
多くの方がやっていると思いますが、手芸好きの筆者もこれは見逃せません。どうしてもスマホケースに刺繍をしてみたくなりました。
クロスステッチやこぎん刺しは刺繍の中でも、誰でも簡単にきれいな刺繍ができます。
というのも、この2つの刺繍は布の織り目の穴に針を刺して模様を描いていくので、基本的に縫い目の長さにくるいが出ないためです。
クロスステッチ
クロスステッチ用の生地があり、そこにクロス(×)の刺繍をしていきます。色を変えながら刺すことで絵画のように仕上げることもできます。
こぎん刺し
津軽地方の伝統的な刺し子として受け継がれてきた日本古来の刺繍です。昔は麻の生地に刺していたそうです。
現在でもそうした織り目の大きな麻の生地にを利用して刺されることも多いですが、私はよくコングレスという生地に刺しています。織り目がより大きくとても刺しやすいです。
iPhoneのスマホケースにはクロスステッチを刺して自分好みのスマホケースにできるアイテムがあるんですね。
それがこちらです!
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程よく格子状になったプラスチックのスマホケースです。弾力性があり、触った雰囲気ではとても刺しやすそうに感じます。
ということで、このスマホケースにこぎん刺しを刺してみることにしました!こぎん刺しは好きでよく刺すのですが、スマホケースなどの異素材に刺すのは初めてです。
・スマホケース
・刺繍糸
・刺繍針(先の丸くなった針)
・方眼用紙
・鉛筆
・手芸用ボンド
・綿棒
1-1.まずは方眼用紙に刺したい模様を描いていきます。
私はエクセルで方眼用紙を作ってみました。分かりやすいように目盛を入れておくといいですよ。仕上がり線も入れてます。
このスマホケースは29×66目でした。
1-2.図案が出来上がりました。右端に余白が多く空いてしまったので、実際に刺すときは左に1目ずらして刺してみようと思います。
2.それでは刺していきます。本来であればこぎん刺しは中心から刺していきますが、今回は図案もあるので上から順番に刺していきたいと思います。
こぎん刺しは玉止めはしません。刺し始めの糸を少し長めに取っておき、刺し進めていく過程で糸を挟み込んで固定します。
針について
刺繍用の針は糸を通す穴の部分が大きく作られていて、糸が通しやすくなっています。
また、こぎん刺し用やクロスステッチ用の針は針先が丸くなっていて穴に通しやすくなっています。
今回はこぎん刺し用の針を使うと長すぎるので、クロスステッチ用の針を使いました。短いほうが刺しやすいです。
3.糸が少なくなったら裏の縫い目に差し込んで止め、糸を切ります。2枚目の画像は次の糸の刺し始めです。
こんな風に針を縫い目に通してください。縫い目が1目の部分に差し込むと糸が取れにくくなります。
4-1.全面刺し終えました。刺し終わりも裏側の縫い目に針を通して糸を切りましょう。
4-2.縫い目から出ている糸を短く切ったら、ボンドを綿棒で薄く塗って取れないようにしておきます。
5.完成です!
ポイントは特にありませんが、布に刺すのとは違ってプラスチック製のものに刺すので裏から表へと刺すときに針が穴の中からスルっと落ちてしまうんですね。
慣れてくると自然と指で落ちないように支えるようになると思いますが、始めのうちは気にしながら刺すといいです。
今回使った糸は『工房夢細工』さんの刺し子用の糸です。天然の素材を使って染められた糸で、その発色やグラデーションが非常に美しい糸です。
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スマホを現在持っていないのでハメてみることができないのが残念ですが、個人的にはかなりいい出来だと思っています。
こぎん刺しは隙間ができるので、糸を刺していない部分の穴が少し気になりますが全体的にカッコよい仕上がりになったと思います。
みなさんもぜひ作ってみてください!次回はクロスステッチを刺してみたいと考えています。