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こぎん刺しを刺そう!

こぎん刺しは刺し子の一種で、刺す目を数えながら刺して模様を描いていく刺し子になります。こぎん刺しを刺した生地は刺した目がふんわりと立体的で非常におしゃれです。こぎん刺しを刺したコースターや筆入れ、巾着袋などの小物類にはついつい目がいってしまいます。

規則正しく刺されているので、そこに独特の美しさを感じるんですね。こぎん刺しの生地に使われているコングレスは織り目が大きく針が刺しやすい作りになっています。織られた糸一本一本が太くつるりとしているので高級感があって私はとても好きです。生地にほどよい硬さがあるのでとても刺しやすいです。

こぎん刺しのキット

今回はこのこぎん刺しのキットを使ってコースターを作ってみたいと思います。作ってみたい方は↓↓こちらからどうぞ。

材料

材料はすべてキットの中に入っています。
内容としては、

・コングレス(こぎん刺し用の生地)
・こぎん針
・こぎん糸

の3点になります。
ほつれが気になる場合はこれらの他にほつれ止め液を用意するとよいでしょう。

私は他に裏地用の生地を追加して、しっかりとした厚みのあるコースターに仕上げました。裏地を付けたい場合は各自で準備をしてください。薄い生地を使いたい場合は裏に接着芯を貼ると張りが出ます。

作り方

1.キットの通りのデザインではなく、自分で考えたデザインを刺したいので、まずは図案を考えます。方眼紙や自分で線を引いた紙に色を付けて描くと分かりやすくてよいです。私はエクセルで作成してみました。

(コースターにするので生地の端に縫い代を作り、その部分は柄を入れずに空けておくのがキットの作り方ですが、今回は全てに柄を入れて作ることにしました。)

2.生地の中央から刺繍を刺していきます。中央に針を刺したら糸を半分残して左側を先に端まで刺します。

3.端まで刺したら、次は残しておいた糸で右側を刺します。逆さまにすると刺しやすいです。そこから上に刺し進めます。

4.ここまでできました。(付属の糸がここでなくなってしまったので新しく買い足しました!)

5.下半分を刺し終えました。次は残りの半分です。

6.残りの半分も刺し終えました。なかなか根気が要りましたが、いい出来ではないでしょうか。ここから次はコースターの形にしていきます。

7.裏地に接着芯を貼り、刺繍をした生地と中表で重ねたら、返し口をあけて周りをぐるりと縫い合わせます。

8.表に返したら周りにステッチをかけて完成です!

こぎん糸の代わりに使える糸について

こぎん刺し用の糸では好きな色がない!という場合には、こぎん糸の代わりに刺繍糸や刺し子糸を代用して使うこともできます。糸の特性がそれぞれ違いますから、自分の好みに合った糸を選んでみてください。

刺繍糸25番

刺繍糸の25番はよく見かける一般的な刺繍糸になります。6本の糸が緩く撚らていて、1本ずつ使うこともできますし2本取りや3本取りというように複数の糸に分けて使うこともできます。もちろん6本一緒に使ってもOKです。

刺繍を強調させたい場所などには6本取りで使うこともあります。こぎん糸の代わりに使うのであれば6本取りのままで十分です。撚りが甘いなと感じる場合は刺すときに針を回してあげるといいでしょう。

DMC ししゅう糸 25番刺しゅう糸(赤系)【1ページ目】 刺しゅう糸(3713〜321)

刺繍糸5番

刺繍糸の5番は1本の糸が2本の糸で強く撚られている糸になります。2本で1本の糸として作られているので、引き抜いて使うことはしません。25番よりも太さがるのでボリュームのあるこぎん刺しが刺せますが、こぎん糸に比べてやや光沢感があります。

刺し子糸

刺し子糸は6本や8本の細い糸が撚り合されている糸です。甘い撚りなので引き揃えてから使うこともできます。ここは刺繍糸の25番と同じです。それとは別に1本取りの糸もあり、こちらは刺繍糸の5番のような使い心地です。刺繍糸に比べて光沢感がないのでこぎん刺しに使えば自然な風合いの刺し目になります。

さいごに

こぎん刺しはまだまだ大きな魅力を秘めている刺繍です。デザインや生地と糸との色の組み合わせ、こぎん刺しを刺した生地でどんなものを作るのか、考えただけでもワクワクしてきますね!これからもこぎん刺しの魅力を伝えつつ、さまざまなこぎん刺しの作品を生み出していきたいと思います。

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