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秋は植物の植え替えの季節でもあり球根の植物を植える時期にもなります。秋にすぐ楽しみたいのであれば宿根のアスターや小ギクタイプのガーデンマム、育てるのが簡単なマリーゴールドなどがおすすめです。ポットに入った苗を購入しましょう。つぼみの付いた開花する株を選ぶのがポイントです。
一方、球根類は秋に植え付けをすると翌年の春に花を咲かせるのですぐに花は楽しめませんが、今から植え付けをしておけば、春を待つ楽しみが1つ増えます。
球根類の植物の植え付け時期は花ごとにそれぞれ異なり、秋植え球根・春植え球根・夏植え球根の3種類の植え付け時期の球根に分けられます。
花が終わってから花摘みをしてその後茎や葉が枯れてきたら球根を掘り上げますが、彫り上げた後よく水洗いをして水分を拭き取り乾燥させてから余分な茎や根を切り取り風通しが良いようにネットなどに入れて日陰に保存しましょう。
チューリップはこのように乾燥させて保存しますが、乾燥を嫌う球根の場合はおがくずなどに入れて保存をします。スイセンなどがそれに当たるのですがスイセンなどの秋植えの湿潤貯蔵が向いた球根は土から掘り上げたらすぐに株分けをして植え替えてあげた方が球根が痛まずに来年も花を咲かせてくれるでしょう。
チューリップの植え付けに最適な気温は15℃前後です。9~10月に入って気温が下がってきたころが目安になります。
20~30cm間隔で植え付けを行います。チューリップは球根の先端が少し見えるくらいが深さの目安です。元肥は特に必要ありません。水はけの良い土に植え付けて水をたっぷりと与え、後は土が乾いたらその都度与えます。冬でも水を切らさないようにしましょう。
(ただし冷蔵庫に入れて置く時間が短かったり植え付けるタイミングをずらしてしまうと咲いてくれません。私は買っておいた球根を常温で保存していて、冬も終わりに近づいたときに気が付いて急いで冷蔵庫に入れましたが、入れておく時間も植え付けのタイミングも悪く1本も咲いてくれませんでした…。)
茎や葉が成長し、つぼみが出てきたら花が終わるまでリンとカリの多い液肥を使って追肥を行いましょう。花が終わったら花のすぐ下で茎を切って茎や葉が残るようにします。こうしておくと球根に十分に栄養が行き渡ります。茎や葉が黄色く枯れてきたら球根を掘り上げて秋まで保存しておきましょう。
-チューリップの豆知識-
モザイク病はウイルスにより発生しますので、モザイク病にかかったチューリップの株はすべて廃棄しなければ他の株に移ってしまいます。ただ、中には始めから斑が入るように品種改良して作られた、レンブラント系と呼ばれるチューリップがあります。こちらはウイルスとは関係なくきれいな模様が現れます。
一通り植え付け方や育て方をご紹介しましたが、どんな種類のチューリップがあるのか改めて書いてみたいと思います。
チューリップの種類は5000種類ほども登録があるほど世界的にも品種が豊富なことで知られています。その中でもよく見かける品種や華やかな品種などの種類をご紹介していきます。
花びらの縁がフリル状になっているのが特徴です。
グリーンチューリップとも呼ばれ、花びらにグリーンが部分的に入るのが特徴です。
花びらがたっぷりとある八重咲の品種は他のチューリップの中でも特に華やかです。
花びらの縁に切り目が入ったようにギザギザになっているのが特徴的な品種です。ブーケやフラワーアレンジメントを作る際に使うととても華やかです。
小さめのカップが特徴的。小ぶりでかわいいチューリップです。よくフラワーショップで見かけます。
チューリップというと春に咲くので、初春ごろに植え付ければいいのかな?とよく誤解されがちですが、実は前の年の秋には植え付けを終えなければいけないんですね。チューリップの球根はほとんどが秋植えの球根になります。なので、春にチューリップを花壇に咲かせたいとなればかなり早い段階で植え付けを行っておかなければなりません!ご注意くださいね!!