モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育は感覚の教育とも呼ばれ、世界各国で支持されています。教育を受けた有名人にはamazonの創始者であるジェフ・ベゾスやGoogleの創立者であるセルゲイ・ブリンやラリー・ペイジ、日本では2017年に時の人となった将棋の藤井聡太四段もモンテッソーリ教育を受けたと言われています。

成り立ち

イタリアで初めての女性医学博士となったマリア・モンテッソーリによって設立された保育施設「子どもの家」にて最終的に構築された教育方法であり、元々は知的障障がい者のために考えられた学習法でもあります。現在では子供の潜在的に持っている能力を最大限に引き出し、子供の自立と自発性を育てるための教育法として多くの場所で取り入れられています。日本においても「子供の家」は多く点在していてその教育方法が実践されています。

感覚教育は敏感期に

モンテッソーリ教育は「感覚教育」であり、その核となしているのが「敏感期」という捉え方です。人間は生まれてから死ぬまで学習をしていきますがその発達の速度は生まれてから数ヶ月と間もないころから幼年期と言われる6歳から児童期の半ばの9歳ごろまでと言われています。それぞれの成長期に合わせた刺激を得ることによって子供は楽しみながら生活や次の学習で必要な学びを身に付けていきます。

モンテッソーリ教育の段階的な考え方と6つの敏感期

モンテッソーリには6つの敏感期という考え方があり、敏感期を軸にしてそれぞれの段階に合った教育を目指しています。

運動の敏感期

運動の敏感期の「運動」とは人間が生活していく上で必要な基本的な運動のことで、歩いたり座ったりといった大きな動きから、物を持ったり摘んだりという指先を使った細かい運動のことを指します。この運動は赤ちゃんが生まれて間もないころから始まり徐々にぼんやりと目が見え始めるころには特に指先を使った運動で触覚を刺激して物の形を脳にインプットしていきます。また徐々に目が見え始めてくると同時に視覚を使って物の形を認識するようになっていきます。

秩序の敏感期

子供は多くの情報を吸収してそれらの情報を大まかに分類しながら認識し理解していきます。こうして情報を分類しながらそれぞれの引き出しに集めていくことを秩序と呼び、たくさんの秩序付けができることで多くの事柄を整理して考えられるようになっていきます。

感覚の敏感期

秩序付けをしていく中で徐々に物の形以外に意味について興味を持ち始め、意味を分類し始めるころが感覚の敏感期です。分類を行いそれに対して順序付けを行うのもこの時期からより活発になっていきます。

言語に対する敏感期

感覚の敏感期で得た情報を言葉や文字に置き換えていくようになる時期を言語に対する敏感期と言います。情報が言語に置き換わると、言語を使って考えるようになり思考が始まります。

数に対する敏感期

物を見なくてもその物のことを想像することができ、言葉に変換することが可能になってくると物の数や量を数字に変換することへ興味を示すようになってきます。これが数に対する敏感期で、1は1であり10は10であるという数字の合理的な部分がやがて言語と合わさることで論理的な思考を持つことができるようになっていきます。

文化の敏感期

数々の敏感期を経てやがて子供は人とのコミュニケーションを取るようになっていきます。文化の敏感期に多くのことを経験し、物事や人に関わることによって社会の一員として生きていく土台を作ることができます。子供の将来にも大きく影響することの多いこのころの学びは色々な意味でも重要な役割を果たします。

モンテッソーリ教育に使う用具

モンテッソーリ教育には多くの教育用具を使います。どれも子供の興味をそそる様な形をしていて感覚に働きかける役割があります。形や色に加え、重さや大きさも用具には重要です。

幾何学立体

艶やかな青色をした幾何学立体は触ることで形の認識や筋肉の感覚を養います。立体の他に投影版と呼ばれるカードが用意されており、面を立体と重ね合わせてペアリングしていく作業を行ったりもします。

二項式

出典:https://ja.wikipedia.org/

二項式と呼ばれる用具で、立方体と直方体の8個のキューブを組み合わせながら積んでいき、(a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³の二項式の公式を
感覚的に学んでいけるようになっています。ペアリングからはじめていき、徐々に公式の意味を立体を使って学んでいくという段階を踏んだ用具になります。

色付き円柱

出典:https://ja.wikipedia.org/

太さや高さが変わっていく10個のカラフルな円柱を使って10という数字の区切りを覚え10進法を学んでいきます。また太さが直径5mmずつ変わっていくので太さの変化についても学習することができます。

これ以外にもモンテッソーリ教育に使う用具はたくさんあります。ピンク色をした1cm³から10cm³までの10個の立方体で作られえたピンクタワーや長さが10cmから10cmずつ長くなり10本目が100cmになる長さの棒など触りながら徐々に数を学んでいくものや、色を学ぶ色板、文字を学ぶ文字カードや生活に直結していく、ボタンや紐の結び方を学ぶ着衣枠などがあります。

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まとめ

モンテッソーリ教育は子供の発達の段階やそれに伴う感覚の成長をよく理解しながら、より良い用具を扱う機会を与えることでこれからの成長と物事への取り組み方、自発的な子供の自分でできるというやる気を育てることができます。
しかしこれらを強制的に行ってしまっては子供の成長を妨げてしまいかねません。大事なのは子供の自主性に任せ、自由に学べる環境を整えてあげることが大人にできる子供の成長の後押しでもあります。